排水槽(ビルピット)の構造及び維持管理に関する指導について

帯広市では、ビルの地下階などから汚水や雑排水を公共下水道へ排出する際、「排水槽(ビルピット)の構造及び維持管理に関する指導基準」を定め、排水槽(ビルピット)からの悪臭防止対策について指導を行っています。

排水槽(ビルピット)からの悪臭発生のしくみについて

ビルの地下階で発生する汚水は、一度、槽に溜めてからポンプで下水道へ排水します。このとき、一時的に溜める槽のことを排水槽(ビルピット)と言います。

ビルピット内の汚水が長時間溜まったままの状態になると徐々に腐敗し、硫化水素を発生させる場合があります(硫化水素は汚水に溶存します)。

硫化水素を含む汚水が、ポンプにより下水道施設(下水道本管など)へ排出されるとき、気体化して下水道施設内に充満し、接続されている雨水桝などから悪臭(卵の腐ったような臭い)を放ちます。

悪臭は、周辺に住む住民の皆様や街中に訪れた市民の皆様に不快な思いをさせたり、街中のイメージの低下を招く要因などになりかねません。

悪臭発生の仕組み

birupitto.png

排水槽(ビルピット)の構造及び維持管理に関する指導基準

上下水道部下水道課では、下水処理区域内において、排水槽を設置して排水ポンプにより、汚水等を公共下水道施設に排出する方に対し、悪臭の発生を防止し、汚泥その他の廃棄物の処理を適正に行うため、排水槽等の構造や維持管理など必要な事項を定めています。

事前協議制度の義務付け
  • 排水槽等を新築・改築する方は、下水道課と建築確認申請を提出する前に事前協議を行う
排水槽等の構造基準(抜粋)
  • 排水槽の有効容量は、時間最大流入量の2時間分とする
  • 排水ポンプの運転は、水位制御と時間制御の併用とする
  • 排水槽には、通気管、排水ポンプ用の吸込みピット、予備ポンプなどを設ける
清掃及び維持管理の基準(抜粋)
  • 排水槽等は、6ヶ月以内毎に清掃を行う
  • 排水槽等の清掃、機器の点検修理の記録簿を作成する
汚泥等の処理
  • 汚水槽、合併槽から発生する、し尿混じりの汚泥等は一般廃棄物として処理する
  • 雑俳水槽、阻集器などから発生する、し尿を含まない汚泥等は産業廃棄物として処理する
臭気に関する指針値

排水槽に貯留する汚水又は雑排水を下水道施設へ排除する場合の指針値

  • 公共汚水桝などの内部の空気に含まれる硫化水素の濃度 ・・・10ppm以下
  • 排水に含まれる硫化水素の量 ・・・2㎎/L以下
お問い合わせ先

帯広市上下水道部技術室下水道課維持係

  • 電話 0155-65-4219
  • FAX 0155-23-0165
  • 受付時間 平日8時45分~17時30分